海上安全環境部
海事振興部


どんなお仕事?

みなさんは、船を利用したことはありますか。みなさんの身近にあるフェリーのような「旅客船」、他にも物を運ぶ「貨物船」など、四方を海に囲まれた日本では、「海上輸送」が私たちの暮らしや産業を支えるライフラインとして重要な役割を果たしています。

中国運輸局では、旅客船や貨物船の航行の安全確保、船の上で働く船員の労働環境の整備海事産業の活性化に関する取り組みなどを通じて、皆様の暮らしを支えています。


Interview

そんな海事系部署のお仕事に携わる職員3名の方へインタビューし、実際にどのようなお仕事をされているのか、また中国運輸局の職場の雰囲気について聞いてみました!!
※インタビューは令和4年3月時点の内容となっております。

職員紹介✳︎*

海事振興部
旅客課
主査 河内 大和

経歴✳︎*
平成17年度 中国運輸局 鳥取運輸支局(採用)
平成18年度 中国運輸局 企画観光部 国際観光課
平成21年度 中国運輸局 尾道海事事務所
平成24年度 中国運輸局 山口運輸支局
平成26年度 観光庁 観光地域振興部 
平成28年度 中国運輸局 観光部 国際観光課
平成30年度 中国運輸局 総務部 人事課
令和3年度   中国運輸局 海事振興部 旅客課

海事振興部
貨物・港運課
係長 坪野 亜弥子

経歴✳︎*
平成18年度 中国運輸局 広島運輸支局
平成22年度 中国運輸局 岡山運輸支局
平成27年度 中国運輸局 山口運輸支局
令和2年度   中国運輸局 海事振興部 貨物・港運課

海上安全環境部 船舶安全環境課
係員 中村 雪乃

経歴✳︎*
平成31年度 中国運輸局 海事振興部 貨物・港運課(採用)
令和2年度   中国運輸局 海上安全環境部 船舶安全環境課

河:河内 坪:坪野 中:中村


はじめに、現在どのようなお仕事をされているか教えてください!

河: 今は、主に旅客船に関わるお仕事をしています。旅客船の中でも、離島補助航路と言って、一定の要件を満たした航路について、島民の日常生活を支えるうえで必要不可欠な航路として、その航路の維持・確保のために、県や地元市町村と共に支援を行うことが主な業務です。橋も架かっていない離島では、旅客船の航路が島民にとって生命線ともいえるほどとても大事な存在です。少子高齢化もあり島民人口が軒並み減少傾向にある中、いかにその航路を維持し確保していくのかという難しい問題に向き合っています。
旅客課では、離島補助航路以外にも、旅客船の運航計画に関わる仕事なども所管しています。

坪:  主に「内航海運」に関わるお仕事をしています。内航海運とは簡単に言うと、国内の荷物を船で運ぶことです。内航海運の事業者や使用する船の審査や登録が主な業務です。運送の仲介をする事業者の登録や監査、指導も行っています。他にも、外国船の入港と外国船での内航に関する特許の手続きも行います。
また、港では貨物船で運ばれたものをトラックへ積み換えたり、反対にトラックから船へ積み換えたりといった作業が行われています。そういった作業を港湾運送といいます。港湾運送事業に関する登録や監査、指導も当課の大切な仕事です。


中: 私は主に「船舶の登録業務」を行っています。総トン数20トン以上の船は国へ手続きを行い、登録を受け、船舶国籍証書の交付を受けなければ、航行することができません。当課には、それらの手続きを行いに海事代理士さんなどが来訪されます。来訪された方から書類を受け取り、法律・事務手順に則って申請の審査を行っています。
私は担当していませんが、海上安全環境部の事務官は、他にも「船員(船の上で働く人)の労働環境の整備に関わる仕事」、「船員の資格を扱う仕事」などがあります。どれも、安全な海上輸送の確保を目的としてお仕事を行っています。


業務の中でやりがいを感じたことや、印象的だったことがあれば教えてください!

河: 私は、海の関係のお仕事に携わるのは2回目で、以前尾道海事事務所で運航労務監理官というお仕事をしていたことがあります。運航労務監理官というのは、旅客船や貨物船における事故を未然に防ぎ、乗船者の安全を確保するために、会社の運航管理体制が正しく整備・運用されているかの監査や、船員の労働条件が守られているか、船員の安全で快適な労働環境が整備されているかをチェックするために労務監査を実施します。作業着に着替え、ヘルメットをかぶり、港に停泊している船に実際に乗り込みます。事務職ではありますが、他の業務と比べるとより専門的な知識を必要とする仕事です。思い返すと、船の専門家による座学研修や船に寝泊まりしながら学ぶ乗船研修など研修制度が充実していたことから、船のことを全く知らなかった私でも、不安なくスムーズに業務に入ることができました。

坪: 物を運ぶ手段といえば、トラックが身近かもしれませんが、海に囲まれた日本、ましてや瀬戸内海に面した中国地方では、貨物船による輸送も盛んです。貨物船に関わるお仕事を通して、少しでも中国地方や日本の物流を支えていると考えると大切なお仕事に携わっているんだなあと感じます。実際の業務では、ときには難しい事案に直面することもあります。その際に近隣の他の運輸局や、本省と調整したり、他の課と相談するなどして、解決したときには、大変だった分達成感もありました。

中: 先ほども少し触れましたが、今のお仕事では、窓口に海事代理士さんや一般の方が各種手続きを行いに来訪されます。ときには、私にとっては難しい質問を頂くこともあり、その際に自分で調べたり、上司と相談しながら判断し、お答えします。一生懸命やった結果、相手方も納得され、手続きを適切に行うことができ、よかったなぁと感じたことがあります。坪野さんとかぶってしまいますが、1年目のときには、貨物船に関わるお仕事をしていました。そのときは、最初法律などの文章を読むことに慣れず、苦労していましたが、先輩方に教えていただいたりしながら徐々に慣れてきて、自分でいろいろなことが判断できるようになったときには、少しは成長したなぁと思いましたね(笑)。

中国運輸局に入ろうと思った理由を教えてください!

河: 私は大学時代にパークアンドライド(交通政策)の研究をしていて、運輸局に関連する分野だったので官庁訪問に行ってみたというのがきっかけです。どうしても運輸局に行きたかったというわけではありません(笑)。公務という職場は、堅いイメージがありましたが、官庁訪問で接してくれた人事担当者や面接官の雰囲気がとてもフランクな感じで、直感的にここがいいなと感じました。実際に入省し働いてみると、感じたとおりの風通しが良い職場だったので、自分の直感は間違っていなかったと思っています。ようするにフィーリングですね!参考になるような気の利いたコメントができず申し訳ないです・・・(笑)。

坪: 私も似ているんですが、電車、船など乗り物が好きだったのと、説明会に参加した際に、人事担当の方が優しくて親切だったのでこういう人と働けるのはいいなと思いました。実際に働いてみても親切な方が多くて、働きやすい職場だと思います。

中: 私も、官庁訪問のときの担当の方が優しくて、雰囲気のいい職場だと思ったのと、幼い時から海が身近にあったので、海関係の仕事もいいなと思いました。他にも観光・交通政策などいろいろな分野があるので、様々なお仕事に挑戦できて面白そうだと思い、入ろうと思いました。

今まで、業務や転勤などで大変だと感じた経験はありますか?

河: 公務の仕事はどこもそうですけど、だいたい2、3年くらいの間隔で異動があり、仕事内容がガラっと変わりますので、それに慣れるまでがやっぱり大変だなぁと異動時期になると感じます。ただ、地方自治体ですと、かなり幅広い分野を所掌しているので、全く異なる仕事になることもあると思いますが、運輸局は、公共交通政策でも、観光振興でも、基本的に「人やモノの移動」という共通軸があるので、ある程度の専門性があり、これまでの知識や経験が活かされていくのはいいことだと思います。
転勤については、たしかにありますが、個人的にはいろいろなところに住めることはとても貴重なことだと思います。その土地に行って知ることはたくさんあって、過疎化や高齢化が進んでいる地方都市、政令指定都市である広島市や、時には東京など様々な場所で仕事をすることで、自身の業務の幅が広がりました。プライベートでも友達や知り合いがその転勤先でできます。少し大げさですが、自身の出身地の他に、ふるさとがいくつもあるという感覚になります。

坪: 私も、今まで広島、岡山、山口と異動がありました。河内さんがおっしゃるように、異動で新たに覚えることがあるのは大変でしたが、それぞれのお仕事に関連性が多少なりあるのは、全く分野が異なることをやるよりは良かったかなと思います。
あと、入省すぐの1年目は窓口業務を主に担当していましたが、最初の頃は分からないことばかりで、窓口に来られるお客さんの対応に困ったこともありました。でも、周りの先輩方が助けてくださったのですごく心強かったですし、徐々に慣れて行って、自分1人でも対応できるようにもなっていきました。あと、窓口業務で一般の方や事業者さんとのお仕事をしているうちに、相手の立場や状況を考えて、説明したりするようになり、個人的に大人になったなあと感じたこともあります(笑)。

中: 入ったばかりの頃は仕事を覚えるのが大変でした。電話の取り方、メールの書き方など社会人として基本的なことや、業務の知識はもちろん、行政文書の扱いといった様々なルールなど、いろいろと覚えるのが大変でした。でも、上司やまわりの先輩方が親切に教えてくださったので、大きなストレスなく慣れていくことができました。当時の先輩方には大変感謝しています。

ワークライフバランスについて聞かせてください!

河: 最近では、男性職員も育休を取得することが多いです。以前は、ほとんど取得するようなことはなかったと思いますが、ここ数年でガラッと雰囲気が変わってきています。私はもう子供が大きいので取得することはできませんが、時を戻せるなら絶対に取得すると思います。有給休暇についても、積極的に取得する雰囲気になっていますし、まわりと相談しながらしっかりと活用させてもらっています。

坪: 産休、育休は必ず取得できるので、そこはすごくありがたいです。実際に取得した身として個人的に感じたことですが、当時は取れないとか、取りづらいと言っていた同級生もいたので、すごく恵まれた職場だなぁと後になって思いました。「なんで取るの?」みたいな雰囲気はなかったので、ありがたかったですね。休む期間も、半年から2年と、それぞれのペースでとれます。復帰した後でも、皆さん理解があるので、子育てがしやすい職場だと思います。有給休暇も上司が取れ取れと言ってくださるので、使いやすい雰囲気があります。

中: 私の課の男性係長も育休を取得していました。有給休暇についても、私も一緒で上司に取るように言ってもらって、どんどん取らせてもらっています。ありがたいことに好きな乃木坂46のライブも行ったりしました。もちろん、時期や仕事の状況によりますけど、計画的に仕事をすれば、有給休暇を取得できる環境があると思います。

海事振興部・海上安全環境部
まとめ

  • 海系部署の三人にインタビューしてみて、主なポイントは次のとおりでした!
    もっと知りたい方は是非官庁訪問へお越しください(^^)!
  • 旅客船、貨物船による海上輸送の安全確保のため、様々な取り組みを行なっている。
  • 船員の労働環境整備に関するお仕事や、船員の免許に関するお仕事もある。
  • 中国運輸局の仕事の特徴は、幅広いけど、基本的に「人やモノの移動」という共通軸があるところ。
  • 旅客船、貨物船による海上輸送の安全確保のため、様々な取り組みを行なっている。

最後に職員から皆さまへメッセージ

河: 就活生の方は自分にどんな仕事が向いているかなどですごく悩まれると思いますが、今自分に向いている仕事なんて分からなくて当然で、行ってみて自分がフィットさせていくものだと思います。中国運輸局に来たらみんなフランクで雰囲気がいいので楽しく働けると思いますよ!是非お待ちしております!

坪: 就職活動は大変だと思いますが、上手くいかなことがあっても、頑張っていれば必ず報われるときが来るはずです。悔いのないよう就活、勉強を続けていただけたらなと思います。もしよかったら、中国運輸局の説明会に来てみてください。私みたいにいつのまにか入っているかもしれないので(笑)。いずれにしてもみなさんの希望通りに行くよう応援しています!

中: みなさん「中国運輸局」という名前を聞いたことないですよね。私も全然知らなかったんですけど(笑)。入ってみたら職員の皆さんも良い方ばかりで、仕事もいろんな分野ができてとても楽しいので、ぜひ中国運輸局を覗いてみてください!

いかがだったでしょうか?
みなさまに少しでも私たちの職場のイメージを掴んで頂けていましたら嬉しいです!!!
Instagramも随時更新しておりますので、是非1度覗いて見てください♩
〜ぜひ中国運輸局へ〜

採用に関するお問い合わせ先はこちら

中国運輸局 総務部 人事課
TEL:082-228-3542